内田一秀(UCHIDA Kazuhide)
担当科目: 経営学入門,経営学基礎,経営管理総論,経営管理各論,環境経営学
最終学歴: 明治大学大学院経営学研究科博士課程単位取得 商学修士(同志社大学大学院)
専攻分野: 経営学,労資関係論
趣 味: 音楽鑑賞,ゲレンデ・スキー,クロスカントリー・スキー
研 究 室: 7702
✿ ゼミのテーマ:『地球環境問題と環境経営』
現在地球環境問題は,深刻な事態になり将来の地球や人類の存続が危ぶまれるところまで来ています。また地球環境問題は,経営学にとっても重要な問題となっています。なぜならば,地球環境問題は,20 世紀の企業活動がその大きな原因となっていますが,同時にそれを解決するには今後の企業活動のあり方が重要な鍵を握っているからです。
20 世紀は,大企業が大量の資源・エネルギーを使って,大量生産・大量流通を行い,社会は大量消費・大量廃棄をするという時代でした。その結果地球環境問題が深刻になりました。このような企業活動のあり方を見直すことが不可欠となりました。今後は環境対策に取り組まないような企業は,社会に受け入れてもらえなくなるでしょう。
企業が環境対策を行うためには,これまでの企業活動全体を見直しますので,単に環境対策を行うというだけでなく,企業の戦略や組織を見直し,改善することで,企業経営の本来の目的に役立ちます。このようなことを環境経営といいます。既に環境経営は,ビジネス・パスポートといわれるようになってきました。環境経営を行っていない企業は,きちんとした環境基準がある国では,企業活動や取引もできなくなっています。
それだけでなく,今後は環境経営が多くのビジネス・チャンスを拡大するだろうと予測されています。例えば,原発事故以来,自然再生エネルギーが大きな注目を集め,多くの先進的企業がこの分野への進出を計画しています。その他の分野でも環境対策技術を持っている企業の成長が期待されています。これらのビジネス・チャンスの拡大は,またその分野での仕事を増やします。これらの環境経営に関連したビジネスは,若者の進路としても有望なのです。是非この新しい分野に挑戦
してみてください。
〈使用したテキスト〉
吉田文和,『グリーン・エコノミー』,中公新書,2011 年刊。
井田徹治・他,『グリーン経済最前線』,岩波新書,2012 年刊。
✿ 大学生の成長には,ゼミが最適!
もともと大学は,研究・学習をしたいものが,集まったゼミから始まりました。ゼミは大学の原点であり,大学の教育・研究にとってもっとも重要で,効果的なものなのです。ゼミは,講義科目と違い,双方向的に学生同士の間,学生と教師との間で報告や討論をやり取りします。そのためには,各自が事前に,情報を集め,整理し,報告のレジュメを作るなどの準備が必要です。充分な準備ができたら,ゼミでは他人の言っていることを理解し,自分の考えをまとめ,それを発表して,討論をします。
これらはゼミに必要なばかりか,就職活動で多くの企業が重視している「コミュニケーション」能力そのものなのです。さらに就職活動時だけでなく,これらは将来社会で生きてゆくためにも必要なことです。ゼミに活動に真剣に取組み,大いに失敗もして,これらの能力を磨くことができれば,社会に出て非常に役立ちます。このようにゼミは自身を成長させる格好の場所なのです。
✿ ゼミは学生自身のもの!
いままで,わたしのゼミでは,学生諸君自身が,自分で企画したことは,できる限り実行してきました。企画を持った人をその都度ゼミ長になって実行してもらいます。ゼミを有益で楽しいものにするのは,学生自身の姿勢や考えです。ゼミで大胆に行動し,失敗を経験することは,成長するため不可欠です。なぜならば失敗から多くのことを学ぶことができ,同じような失敗をしなくなるからです。
ゼミ活動のなかから,卒業生は自分の進む道を選び,社会の多方面で大いに活躍しています。ゼミで研究に興味を持ち,卒業後大学院に進学した人もいます。また経営学の基礎をマスターしたいというゼミ生のために経営学検定試験のための支援もしています。これまでに中級も含めて数名の合格者がでています。
✿ 教員の対外活動
- これまでに5つの高校で出前授業をしました。
- 労務理論学会の理事をしました。また労務理論学会全国大会で報告・司会をしました。
- 社会保険労務士北海道・東北地域協議会の業務研修会の講師をしました。
- 社会保険労務士総合研究機構と社労士会近畿地域協議会で共催した,学術フォーラムで報告をしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿