2013年6月11日火曜日




岩倉由貴(IWAKURA Yuki)

担当科目: マーケティング概論,マーケティング戦略,特別ゼミナール
最終学歴: 東北大学大学院経済学研究科博士課程後期修了 博士(経営学)
専攻分野: マーケティング,流通
趣  味: 動物園・水族館めぐり
研究室: 7718


✿ ゼミのテーマ:マーケティング

「なぜ売れるのか」「なぜその商品を買うのか」 「なぜ」を追求し,その答え
を自ら導き出す

岩倉ゼミでは,まず,マーケティングに関するテキストを用いて基本的な知識を身に付けます。その後,知識を「使える」ものにするため,事例分析としてゼミ生が興味のある企業や商品,サービス,社会現象を取り上げ,マーケティングの観点から分析をします。そしてディスカッションを通して「なぜ」と「その答え」を考えていき,そこから「何が見えるのか」を追求します。

岩倉ゼミの特徴は,ゼミの時間にディスカッションの時間があることです。上記の事例分析だけでなく,さまざまなテーマのもとディスカッションをします。これまで,「札幌大学のマーケティング」「こんな商品やサービスがあったら良い」などのテーマを取り上げました。また,このような身近なテーマだけではなく,「ごみのポイ捨てをなくすには」「ペットの飼育放棄を解決するには」といった社会問題も考えています。

他大学との合同ゼミもあります。例えば,他大学の環境経済学のゼミと合同ゼミを開催し,「円山動物園の来園者数を増やすには?」というテーマのもと,実際に円山動物園に行き,環境経済学とマーケティングの視点からディスカッションをしました。マーケティングの考え方は企業だけのものではなく,さまざまな面で使えます。異なる分野であっても共通のテーマでディスカッションできることはマーケティングの魅力の一つと言えるでしょう。

✿ 最近の研究内容

マーケティングは“売れるための仕組みづくり” と言えますが,すべての商品やサービスにおいて,欲しい人みんなに提供することが,果たして消費者や社会にとって良いことなのでしょうか。例えば,ある人が犬が欲しいのでペットショップに犬を買いに行きました。その人は出張で長期間家を空けることも多く,また,普段は仕事が忙しくて散歩に連れて行く時間も十分に取れません。飼っても犬を飼うこと自体がストレスになり,捨ててしまうかもしれません。この場合,犬が欲しいからといってその人に販売することは,果たして良いことなのでしょうか。私は「場合によっては販売しないことにより消費者と社会全体の利益を確保する方法があるのではないか」という観点から,消費者と社会はもちろんのこと,企業にとってもハッピーな仕組みづくりを考えています。

✿ ゼミ運営の考え方・方法

■ 楽しく学ぶ

マーケティングの考え方は就職活動や恋愛など色々な場面で使えます。難しい学問と考えるのではなく,楽しく学んでいきましょう。経営学やマーケティングという学問に興味を持ち,学ぶことや知ることの喜びを体感してほしいと思います。

■ ゼミを自分たちでマネジメントする

岩倉ゼミでは,ゼミ生自らがゼミをマネジメントするという意識で進めています。私はあくまでもサポーターで,主役はゼミ生です。この考え方はゼミの時間内だけでなく,ゼミ活動全般に及びます。例えば,「こういう企画がやりたい」「遊びに行きたい」などの案があれば,発案者を中心に企画を進め実行しています。やりたい気持ちと行動力があれば実現する環境になっています。

✿ 学生との交流を大事にする

私の研究室にはゼミ生だけでなく,ゼミ生以外の学生も訪れてくれます。論文や授業,進路の相談だけでなく,趣味や日常の出来事を話しに来てくれる学生も多くいます。普段からコミュニケーションをとり,「困ったら相談できる」のはもちろんのこと,「相談という段階ではないけれど少し悩んでいる」「話を聞いてほしい」 そんな時にお話することで元気になったり,笑顔が戻ったり。充実した大学生活を送るお手伝いをしていきたいと思っています。

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